情報掲載日:2016年08月22日
JICQAは2016年7月7日、ITサービスマネジメントシステム(IT Service Management System, ITSMS)の規格「ISO/IEC20000」に基づき、横浜国立大学 情報基盤センター(神奈川県横浜市、センター長:田名部 元成 様)を認証し、7月14日、登録証授与式をJICQA本社にて行いました。
横浜国立大学 情報基盤センターは、横浜国立大学における教育用基盤システムとキャンパス情報ネットワーク及び業務連携基盤の維持管理、先端的情報技術の調査研究、組織的な情報セキュリティ管理など、学内の教育組織や研究組織向けのICT環境に関わる各種サービスの提供を行っています。
なお同センターは既に、情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System, ISMS)の規格「ISO/IEC27001」も認証取得・運用されており、今回のITSMSの登録により2規格をJICQAで登録されています。
ISO/IEC20000の認証取得の経緯と目的について伺いました。
「情報環境がめまぐるしく変化する今日において、大学運営を機能的かつ戦略的に行うために、横浜国立大学では、第3期中期目標・中期計画に、教育用基盤システム及び各事務用システムのクラウド化を行うことを明記しています。情報基盤センターは大学全体の中長期的な方向性を考慮して、情報基盤システムを構成する『IT資産の管理』から、本学の教育研究組織に価値を提供する『ITサービスの管理』へと業務の軸足を移し始めました」
「本学が21世紀における世界の学術研究と教育に重要な地歩を築くために、この度、情報基盤センターでは、安心で安全な高品質のITサービスの提供を目的として、ITSMSに関する国際標準規格ISO/IEC20000を適用し、認証を取得することいたしました」
また今回の取り組みによる効果を伺ったところ、次の4つを挙げられています。
●ITサービスを「見える化」したことによって、現状を把握し、問題点を的確に特定できるようになった
●サービスレベル達成に対するリスクを明確にし、的確にサービスの継続性と可用性の管理を行うことが可能となった
●サービスレベルに関する大学法人役員との合意事項、オペレーションに関する学内組織との合意事項を明確化したことにより、管理すべきITサービス品質の確保に注力することができるようになった
●サービス要求に対する迅速かつ抜け漏れのない対応ができるようになった
最後にご感想をお聞きしたところ、
「既にISO/IEC 27001の認証を取得し、運用している当組織にとっては、ISO/IEC20000を採択し運用することは、目的達成に対して最も効果的な選択だったと考えています」
と語っておられました。
横浜国立大学 情報基盤センター様についてはホームページをご覧ください
JICQAのITサービスマネジメントシステム審査は、ISO/IEC20000規格に基づき実施しており、データセンターをはじめとした組織様 で10件以上の実績があります。(1)審査チームリーダーは原則初回審査から更新審査まで3年間担当し継続的改善に貢献、(2)審査員は、ISO20000だけではなく、ISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO27001(情報セキュリティ)等の2種類以上のマネジメントシステムの審査員資格を有しており、幅広い見地からの審査が可能 など、経営の品質向上に貢献する審査等を特徴とし、ご好評をいただい ています。
JICQAのISO20000審査についての詳細はこちらをご覧ください。
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