JISQ9091（プラスチック再生材料 品質マネジメントシステム）とは、廃材利用の促進を図るために、事業者から提供されるプラスチック再生材料の品質確保を目的として制定されたガイドラインです。

このページでは、JISQ9091の規格の概要とJISQ9091を導入するメリットについてご紹介します。
また、日本検査キューエイ（JICQA）のJISQ9091認証・審査登録についてもご案内します。

・JISQ9091（プラスチック再生材料 品質マネジメントシステム）とは
・JISQ9091（プラスチック再生材料 品質マネジメントシステム）導入のメリット
・日本検査キューエイ（JICQA）のJISQ9091審査の特長
・日本検査キューエイ（JICQA）の審査・登録のプロセス
・ISO9001認証取得済みの場合の、JISQ9091の審査について

JISQ9091（プラスチック再生材料 品質マネジメントシステム）とは、廃材利用の促進を図るために、事業者から提供されるプラスチック再生材料の品質確保を目的として制定されたガイドラインです。

【規格制定の背景】
コスト意識や近年の環境保護意識の高まりから、プラスチック再生材料の需要は増加しています。
また、中国政府によるプラスチック系廃棄物の輸入禁止措置によって、国内リサイクル市場への供給量も増えています。
そのため、プラスチック再生材料の差別化や高付加価値化のニーズも、高まりつつあります。

プラスチック再生材料はプラスチック廃材を原材料としているため、厳しい品質要求がある分野・用途でも活用が拡大することを期待して、JISQ9091が制定されました。

【規格要求事項の特徴】
JISQ9091はISO9001（品質マネジメントシステム、JIS版はJISQ9001）をベースにした「上乗せ規格」となっています。
ISO9001（JISQ9001）の要求事項に、プラスチック再生材料の提供にかかわる要求事項が、追加で設けられています。

JISQ9091の規格は、日本工業標準調査会（JISC）のホームページ（http://www.jisc.go.jp/）に掲載されています。
同ホームページのJIS検索にて「Q9091」と入力し検索いただくことで、JISQ9091の規格を閲覧することができます。
なおJISQ9091の規格の末尾には附属書A〜Fがあり、具体的な事業プロセスの参考例が記されています。

JISQ9091を導入することで、プラスチック再生材料の提供に関連するインフラや工程における特有の品質特性が明確になり、品質パフォーマンスの向上とリサイクルプロセスの信頼性を高めることができます。

• プラスチック再生材料を提供する事業者様の場合、JISQ9091の導入を宣言し品質を管理する能力を実証することで、取引先やマーケットからの信頼を高めることができます
• JISQ9091の認証取得が入札要件などに指定されている場合、それに対応することができます。
  たとえば公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会では、ISO9001とJISQ9091の認証取得が「材料リサイクル事業者に係る総合的評価」の評価項目になります（平成30年の入札申請分より）
  （参考）公益財団法人日本容器包装リサイクル協会Webサイト（外部リンク）
• すでにISO9001（JISQ9001）の認証を取得されているお客様の場合は、JISQ9091で追加された要求事項に対応する部分を新たに構築されることで、導入が可能です^(*1)
  (*1) JISQ9091はISO9001（JISQ9001）に基づくガイドライン（指針）のため、ISO9001との組合せによる審査サービスのご提供となります。

そのほか、ベース規格であるISO9001（JISQ9001）と同様の導入メリットが期待できます。

当社の審査プロセスは次の通りです。詳しくは資料をご請求ください。

• JISQ9091は、ISO9001（JISQ9001）への適合を認められた組織に対し、プラスチック再生材料のプロセス管理に特化した部分が追加されたガイドラインです
• そのためJISQ9091の審査は、ISO9001の審査の際に「JISQ9091に係わる要求事項に対する審査」を追加した方式でのサービスのご提供となります
• JISQ9091の審査は　　(1) ISO9001の初回審査　(2) サーベイランス審査　(3) 更新審査　　のいずれの段階からでも開始することが可能です。
  JISQ9091への適合が認められた場合には登録証が発行されます
• 現在、日本検査キューエイ（JICQA）以外の認証機関でISO9001の認証を取得されているお客様の場合、JICQAへISO9001の登録移転を行ったうえでの審査のご提供となります