AS-QMS（航空宇宙品質マネジメントシステム） JISQ9100 / SJAC9120

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AS-QMSの概要

航空宇宙品質マネジメントシステム（AS-QMS）は、航空、宇宙及び防衛分野の製品及びサービスを、設計、開発又は提供する組織が使用することを意図しています。また、組織自身の製品及びサービスに対する保守（整備）、補用品又は材料の提供を含む引渡し後の活動を行う組織が使用することを意図しています。
AS-QMSの規格は、主に航空、宇宙及び防衛産業向けに作成されていますが、他の産業界においても使用することができます。

AS-QMSの審査認証制度（スキーム）とは

AS-QMS認証スキーム
  • マネジメントシステムの審査認証の仕組みは、国際的に公正で一貫した認証（登録）を提供するための要求事項によって規定されています（ISO 17021-1:2015）。
  • 例えば、ISO9001 の認証を申請した組織を審査するのは審査員ですが、公正で一貫した認証を提供するのは認証機関 CBです。
  • 認証機関の審査認証に公平性、一貫性を保証するため国ごとに認定機関 AB が存在します。
  • さらに、国際的な公平性を確保するために、各国の認定機関の集まり「国際認定機関フォーラム IAF」が存在し、審査に係る細部の基準を合意制定しています。
  • AS-QMS 審査認証する制度（スキーム）も ISO の審査認証スキーム（IAF-AB-CB-組織）を利用しています。
AS-QMSの規格
IAQGが定める航空，宇宙及び防衛(ASD)分野の品質マネジメントシステム(AS-QMS)規格には3種類：
  • 9100：ASD分野の製品及びサービスを，設計，開発又は提供する組織を意図。また，組織自身の製品及びサービスに対する保守（整備），補用品又は材料の提供を含む引渡し後の活動を行う組織(OEM)も。
  • 9110：保守（整備）、又は継続的耐空性管理サービス(CAMO)を提供する組織。整備，修理及びオーバーホールを生産業務から独立した業務とする組織(OEM)
  • 9120：部品，材料及び組立品を調達し，これらの製品をASD産業の顧客に販売(resell)する組織

※日本には9110の審査認証スキームはありません。

AS-QMSのグローバルデータベースOASIS

AS-QMSの審査認証：JICQAの特色、引合から申請・審査・登録まで

JISQ9100／SJAC9120は、JISQ9001をベースとし、航空、宇宙及び防衛業界特有の要求事項を上乗せした品質マネジメントシステム（Aerospace Quality Management System,AS-QMS）です。

JICQAのAS-QMS審査の特色
  • 2003年に公益財団法人日本適合性認定協会（JAB）よりJISQ9100審査認証の認定を受けております。
  • 航空、宇宙及び防衛業界に精通した航空宇宙産業経験審査員及び航空宇宙審査員が審査します。
  • 審査チームリーダーは原則、継続して6回の審査を担当いたします。
  • 審査員は、AS-QMS規格だけではなく、ISO9001（品質）、ISO14001（環境）等の2種類以上のマネジメントシステムの審査員資格を有しており、幅広い見地からの審査が可能です。

JICQAの審査プロセス

当社の審査プロセスを以下に示します。

6ヶ月から8ヶ月

  • 見積りのご依頼お見積りはこちらからお申込みください。
  • 見積書のご検討見積内容でご不明な点がございましたら、営業部までお問い合わせください。
  • 審査登録のお申し込み / ご契約マネジメントシステム審査申請書等をご提出下さい。
  • 審査チームリーダー決定幅広い専門性、高い審査技術を持つチームリーダーを選定します。
  • 第1段階審査AS-QMS文書の整備状況の確認と第2段階審査で不適合が懸念される領域（懸念領域）の特定を目的に行います。
  • 第2段階審査組織が自ら定めた方針、目的、手順、運用状況の確認、実作業の観察等により、文書化された手順が理解され、実施され、維持されていることを確認します。
  • 登録の可否決定初回審査の審査結果に基づき、認証決定プロセスにおいて登録の可否を決定します。
  • 登録証発行登録の決定後、登録証（有効期間は登録日から3年間）を発行します。
  • サーベイランス審査少なくとも年1回、定期的に組織を訪問し、組織のAS-QMSがJISQ9100／SJAC9120の要求事項について引き続き適合し、維持されていることを確認します。
  • 更新審査3年に1回、組織のAS-QMSがJISQ9100／SJAC9120の要求事項に引き続き適合しているかどうかを審査し、また組織のマネジメントシステムの有効性ならびに登録範囲の適切性についても確認し、評価します。
  • 登録更新の可否決定更新審査の審査結果に基づき、登録の有効期限満了日までに認証決定プロセスにおいて登録更新可否の決定を行い、登録更新可と決定した組織の登録証を更新します。

社内的なメリット

  • プライムが要求する記録をいつでも提出できるようになります。
  • マニュアルに顧客要求事項も含めるため、マニュアルを一本化できます。
  • 航空宇宙の顧客による第二者監査が少なくなることから社内コストの削減が期待されます。

社外的なメリット

  • 新規に航空宇宙業界に参入することができます。
  • 国際的なマーケットチャンスを獲得するために活用されている世界共通データベース（IAQG-OASIS, International Aerospace Quality Group - Online Aerospace Supplier Information System）に登録されます。これにより国際的評価が高まり、国際的マーケットにおけるマーケットチャンス獲得が期待されます。

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