2018年1月号
登録組織、申請組織の皆様におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、昨年は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
昨年2017年は、好調な世界経済を背景として日本経済も穏やかな景気の回復傾向にあり、年の後半には企業の業績にも明るさが見える年でした。2018年も景気は回復基調で、事業環境も良くなることが期待されています。
一方、世界各国での保護主義化や自国での国産化への動きにより、日本の産業界にとっての国際競争環境は一層激しさを増している状況です。このような環境の中で、鉄鋼産業や自動車産業など日本の基幹製造業やサービス業では、種々の競合者が登場しビジネスモデルが早いスピードで大きく変化することが想定されます。
このような中で、組織の経営者・管理者の皆様は、現場での労働安全や製品の品質確保、人材面での円滑な世代交代と若手の育成、将来への事業戦略の検討策定と実行、仕事の標準化や業務改革の推進、コンプライアンス(法令順守)の徹底など、多くの経営課題をお持ちのことと推察します。
2018年を迎えて、世界の政治と経済が内向き志向となり大きく変化し、その影響を受けて不安定で不確実な経営環境のもとで、組織の皆様は上記のような抜本的な体質強化を確立する課題を持たれて、経営戦略を推進されると思います。
組織の皆様が経営を改革・改善されてゆく際に、JICQAは、マネジメントシステム審査、航空宇宙・自動車・ISMS・食品・道路交通安全などのセクター規格審査、JIS製品認証、GHG検証を通して、幅広く寄与してまいりたいと考えております。
2018年度は、品質・環境の2015年版規格改正による移行審査が完了する年です。JICQAでは、審査や無料・有料セミナーを通して登録組織・新規申請組織の皆様を精一杯サポートしてまいります。どうぞご活用ください。
また、これらのサービスの内容・品質を充実させ、組織の皆様のご期待に丁寧に応えて審査登録に関するソリューションプロバイダーとしてお役に立つためにも、JICQAの体制を整えてすべての社員の教育・訓練による審査サービスの力量向上に引き続き全力で取り組んでまいります。
本年も一層のご理解とお引き立てを賜りたくよろしくお願い申し上げます。
JICQAは2017年12月7日、ISO/IEC 27001及びISO/IEC27017に基づき、株式会社アールワークス様(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:池田 豊様)を認証し、12月26日に登録証授与式をJICQA本社にて実施しました。
ISO/IEC27001は情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System, ISMS)の国際規格であり、またISO/IEC27017はISMSクラウドセキュリティの国際規格です。
JICQAにおいてISO/IEC 27001及びISO/IEC27017を同時に認証取得された例としては、アールワークス様が初めてとなります。
ISO/IEC27017は2016年8月より、情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)によるISMSクラウドセキュリティ認証制度が開始されています。
ISO/IEC27017は、ISO/IEC27001(ISMS)にISMSクラウドセキュリティ管理策を付加した国際規格であり、クラウドサービス提供者、及びクラウドサービス利用者に関わるリスクマネジメントを実施することにより、クラウドセキュリティ管理レベルの向上が期待できます。
ISO/IEC27017の導入により、クラウドサービスに伴う様々なリスク対応としての効果が期待できます。
【株式会社アールワークス】
株式会社アールワークスに関する情報はこちら → → →
【ISO/IEC27017】
ISO/IEC27017の詳細についてはこちら → → →
担当:営業部 光守(ミツモリ)
TEL:03-5541-2752
2017年10月23日付けでご連絡担当者様にお知らせした通り、2018年1月1日からFSSC22000の審査は、全てVer. 4.1で実施します。
Ver. 4.1 Part 2の主な変更点は、以下の通りです。
- 移行審査:2018年1月1日からの審査は、全てVer. 4.1への移行審査となります。移行審査では、非通知審査は適用しません。
- 初回審査:2018年1月1日からの審査は、全てVer. 4.1で実施します。
- 審査結果の格付けについて:従来の軽微な不適合及び重大な不適合に加え、危機的な不適合が追加になりました。なお、「改善の機会」は、Ver. 4から廃止となりました。
- FSSC追加要求事項について: 主な追加要求事項は、次の通りです。これらの運用状況を審査で確認します。
- 1)サービスの管理
- 2)製品のラベル表示
- 3)食品防御
- 4)食品偽装の予防
- 5)ロゴの使用
- 6)アレルゲンの管理(カテゴリC、I及びKのみ該当)
- 7)環境の監視 (カテゴリー C、I 及びK のみ該当)
要求内容は、「Part 2 認証に対する要求事項(日本語)」をご参照ください。
担当:審査第1部 食品Gr 水野・長塚
TEL:03-5541-2754
- ■JICQAニュースレター 2018年1月号 No.240 印刷用ファイル
- PDF(570KB)
- 以前発行したニュースレターをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。