1. 温室効果ガス検証機関として、日本適合性認定協会に認定申請受理されました。
JICQAは2011年6月28日に公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)に、ISO14065(温室効果ガスに関する妥当性確認または検証を行う機関に対する要求事項)の認定申請手続きを行い、受理されました。
日本だけではなく、世界共通の課題となっている温室効果ガス排出量削減を進めるために、温室効果ガス排出量の算定及び検証方法について国際的に共通化することが必要となっており、温室効果ガス排出量の算定基準である「ISO14064」及び検証基準である「ISO14065」が注目を集めております。
JICQAでは、すでに国の制度の「試行排出量取引スキーム」「環境省自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)」「国内クレジット制度」や地方行政の制度の「東京都 総量削減義務と排出量取引制度」「埼玉県 目標設定型排出量取引制度」での検証実績を踏まえ、さらに信頼性の高い検証サービスを提供するために、ISO14065認定取得をめざし、活動を続けてまいります。
今後の進捗につきましては、随時ホームページに公表していきます。
※温室効果ガスに関する主なISO規格について
規格番号 | 規格名称 | 規格概要 |
ISO14064-1:2006 (JISQ14064-1:2010) |
温室効果ガス―第1部:組織における温室効果ガスの排出量及び吸収量の定量化及び報告のための仕様並びに手引 | 組織のための温室効果ガスの排出量及び吸収量の定量化及び報告に関する,原則及び要求事項について規定。組織の温室効果ガスインベントリの設計、開発、管理、報告及び検証に関する要求事項を含む。 |
ISO14064-2:2006 (JISQ14064-2:2011) |
温室効果ガス―第2部:プロジェクトにおける温室効果ガスの排出量の削減又は吸収量の増加の定量化,モニタリング及び報告のための仕様並びに手引 | プロジェクトにおける温室効果ガスの排出量の削減又は吸収量の増加をもたらすことを意図した活動の定量化,モニタリング及び報告のための原則並びに要求事項について規定。 |
ISO14064-3:2006 (JISQ14064-3:2011) |
温室効果ガス―第3部:温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び検証のための仕様並びに手引 | 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び/又は検証を実施又は運営管理する者のための、原則及び要求事項について規定。 |
ISO14065:2007 (JISQ14065:2011) |
温室効果ガス―認定又は他の承認形式で使用するための温室効果ガスに関する妥当性確認及び検証を行う機関に対する要求事項 | 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認又は検証を行う機関に対する原則及び要求事項について規定 |
担当:GHG検証部 横井(TEL:03-5541-2755)
営業部 古川、平塚(TEL:03-5541-2752)
2. JIPDEC認定シンボルの変更についてお知らせいたします。
(ISMS、ITSMS、BCMSの申請・登録組織の方向け)
2011年5月31日、 JIPDECより、認定シンボルの仕様変更の連絡がありました。今回の変更は、ISO/IEC27001(ISMS)、ISO/IEC20000-1(ITSMS)、BS25999-2(BCMS)の登録組織の方が対象です。JIPDEC認定シンボルの仕様変更に伴って発生する、以下の件についてお知らせいたします。
<1>新JIPDEC認定シンボルの使用について
(1) JIPDEC認定シンボルの変更内容
新JIPDEC認定シンボルは、下記のようにデザインだけの変更であり、その使用方法は変わりません。
(2) 新JIPDEC認定シンボルへの移行期限
現行JIPDEC認定シンボルから新JIPDEC認定シンボルへの移行期限は2016年3月31日です。名刺・パンフレット等に、現行JIPDEC認定シンボルを使用されている場合には、移行期限までに新JIPDEC認定シンボルに変更してください。
(3)「JICQA登録マーク・認定シンボル使用規則」について
新JIPDEC認定シンボルに対応した「JICQA登録マーク・認定シンボル使用規則(C510E07-R02)追補版」を2011年8月1日付で発行いたします。7月下旬にISO/IEC27001(ISMS)、ISO/IEC20000-1(ITSMS)、BS25999-2(BCMS)の申請・登録組織の連絡担当者の方に、e-mailでお知らせします。
<2>新JIPDEC認定シンボルの清刷(きよずり)配付について
以下の清刷(CD-ROM)を既に入手されている登録組織の皆様へは、新JIPDEC認定シンボルが入っている新しい清刷を8月上旬に連絡担当者の方へ一斉送付いたします。
- ISO/IEC 27001用JICQA登録マーク・認定シンボル(JIPDEC・RvA) 2008年8月27日付改2
- ISO/IEC 20000-1用JICQA登録マーク・認定シンボル(JIPDEC) 2008年8月27日付改2
- BS 25999-2用JICQA登録マーク・認定シンボル(JIPDEC) 2011年2月21日付改1
<3> 新JIPDEC認定シンボルを付した新しいJICQA登録証の発行について
新JIPDEC認定シンボル付きの登録証は、8月より、ISO/IEC27001(ISMS)、ISO20000-1(ITSMS)、BS25999-2(BCMS)の初回登録、登録移転、登録更新又は登録内容の変更時に順次発行いたします。
なお、現行の認定シンボルが付された登録証と、新しい認定シンボルが付された登録証に効力の違いはございません。
担当:登録部 竹内、早川、黒澤
(TEL:03-5541-2751)
3. 食品包装材料メーカー向けに制定された英国規格であるPAS223が発行されました。
食品包装材料メーカー向けに制定された英国規格であるPAS223(食品包装の製造及び提供における食品安全のための前提条件プログラム及び設計要求事項)が2011年7月1日に発行されました。
現在、食品安全マネジメントシステムのISO22000に、ISO22000の前提条件プログラム(PRP)の一般衛生管理の部分の要求事項をより具体的に記述したPAS220を組み合わせた規格であるFSSC22000が食品メーカー向けの規格となっておりますが、今後、食品包装材料メーカー向けにPAS220の代わりにPAS223が適用されたFSSC規格の制定が予想されております。
JICQAでは、食品包装材料メーカー向けのFSSC規格の認証サービスを提供するための準備を開始しております。
今後の経過につきましては、随時ニュースレター、ホームページ等にてご案内いたします。
担当:営業部 古川、平塚
(TEL:03-5541-2752)
■JICQAニュースレター 2011年7月号 No.162 印刷用ファイル | PDF形式 (86KB) |