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お役立ち記事

SDGsへの取組みは何をしたらいい?どうやって取り組むことを決める?

近年、SDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)への取組みをお考えの企業さまや、取引先などから取組みを求められている企業さまも多いと思います。

一方で、「SDGsに取り組むといっても何をすればいいのか」「どうやって取り組む内容を決めたらいいのか」と、お悩みの企業さまも多いのではないでしょうか?

この記事では、SDGsへ取り組む事項をどのように考えて決めたらよいかをご説明します。

 

SDGsとは

まず、かんたんにSDGsについてご説明します。
「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が2015年に国連サミットで採択され、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられました。
2016年からの15年間で、人類が人間らしく暮らせる社会的基盤を確立することを掲げています。

画像説明文

 

17の目標と169のターゲット、232の指標

SDGsでは貧困や飢餓、健康と福祉、ジェンダー平等、エネルギー、気候変動など17の課題について目標が掲げられています。
さらにこの17の目標に、169のターゲット(達成基準)と232の評価指標が設定されています。

SDGs17の目標

SDGsに取組むにあたっては、これら17目標、169のターゲット、232の評価指標の中から、自社の事業に関連して取り組める内容を見つけることが必要です。

しかし、もしかすると「SDGsに関連する取組み」はすでに実施しているかもしれませんし、今、検討していることの中にすでにあるかもしれません。

それでは実際にどのように取り組む内容を決めていけばいいのでしょうか?

 

SDGsへの取組み内容の決め方

SDGsに取り組むにあたっては、以下の流れで取り組む事項を決めていくのが、ひとつの方法です。

  1. 自社の事業内容や取組みなどを棚卸しする
  2. 自社の事業内容や取組みと関係のあるSDGs目標を紐づける
  3. 169のターゲットと紐づける
  4. 何に取り組むか、どう取り組むか、内容や目指すゴールなどを決める



1.自社の事業内容や取組みなどを棚卸しする

まず行うことは「棚卸し」です。

自社の事業内容(製品、サービス、技術など)、活動内容(社会貢献活動、環境への取組み、福利厚生、外部認証、表彰、環境レポートなど)を棚卸しして、自社の現状を明確にすることです。

すでに多くの企業では、地域社会や環境に配慮した製品・サービス・活動、社内労働環境の改善など、さまざまな事項に取り組んでいます。
それらを明確にしましょう。


2.事業内容や取り組みと関係のあるSDGs目標を紐付ける

次は、事業内容や現在行っている活動、検討している活動の一つ一つとSDGsの17目標を照合し、関連するものを紐づけましょう。

例えば「環境負荷が少ない資材・原料を購入している、又は、検討している(グリーン購入)」ならば、SDGsの「目標 7.エネルギー エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「目標12 つくる責任 つかう責任」などと関連づけることができるでしょう。


3.「169のターゲット」と紐づける

次はSDGsのより具体的なターゲットと紐づける部分です。

たとえば先ほどの「グリーン購入」の場合では、ターゲット12.2「2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する」や12.5「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」などが紐づけられるでしょう。


4.何に取組むか、どう取組むか、その内容や目指すゴールなどを決める

最後に何にどう取り組むか、行動計画を立てましょう。

ここでは「取り組む内容」「出したい成果」「取り組む期間」などを決め、経営者の了解や社内への周知、意見募集などを行い、社内協力を得るようにすると良いでしょう。

この1~4のようなステップを踏んで、自社の実情や事業内容などに合った取組み事項を決めていけば、無理のないSDGsへの取組みが可能となるでしょう。

このステップは「マッピング」「バリューチェーンマッピング」と呼ばれる手法です。
詳しいガイドブックを環境省や中小基盤整備機構が作成し公開しています。

1.環境省
https://www.env.go.jp/policy/sdgs/guides/SDGsguide-honpen_ver2.pdf

2.独立行政法人中小企業基盤整備機構
https://www.smrj.go.jp/regional_hq/kinki/news/2020/favgos000001dlat-att/a1616374711852.pdf

 

事業内容と関連しながら効果的な取組みを行っている事例

先ほど「もしかすると『SDGsに関連する取組み』はすでに実施しているかもしれません」と書きました。
ここで「SDGs」とは銘打っていないものの、SDGsの目標・ターゲットに該当するような活動を行っている事例をご紹介します。

あるコンビエンスストアチェーンの事例です。

ご存じのように、日本国内の大多数のコンビニエンスストアでは、現在、レジ袋の無料配布を取りやめています。
ところが、あるコンビニエンスストアチェーンでは、現在もレジ袋の無料配布を続けています。
その理由と取組みの内容は、おおよそ次の通りです。

【理由】
コンビニエンスストアはスーパーマーケットと比較して顧客ひとり当たりの購入量が少ない。
また、コンビニエンスストアは気軽に訪れる場所であり、ショッピングバッグの持参は利便性を損なうとの判断。
さらに、レジ袋は家庭で再利用されるケースが多く、無駄にはならない。
もしレジ袋の無料配布を取りやめると、顧客がレジ袋を別途購入する状況が想定され、非合理的と考えられる。

【取組み内容】
環境性能が高い「30%バイオマス原料(再生可能な有機性資源)」を使用したレジ袋を採用。
経済産業省が定める「プラスチック製買物袋有料化制度」の基準を満たしつつ、環境への配慮を進める。

【成果】
配布するレジ袋における石油由来のプラスチック総量を、従来より50%程度削減。

【その他の取組み】
総菜のパッケージを自社で開発・製造することによる、フィルム使用量の削減。
紙製容器の導入、容器類の回収・リサイクルの推進。
食品ロス削減に向け、見切り販売の推進、食品鮮度の保持に繋がる触媒の研究機関との共同開発 など。

このコンビニエンスストアチェーンのレジ袋に関する取組みは、SDGsの取組みとは謳われていません。
しかし、例えばSDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」などに該当する活動と捉えることができるでしょう。

SDGsへの取組みを考える際には、資源やエネルギー、労働環境、技術開発など様々な側面で、自社が既に取り組んでいること、取組みを考えていることを一度洗い出してみることも大切かもしれません。

 

まとめ

ここまで、SDGsとは何か、SDGsへの取組み事項の考え方、取組み事例などをご説明してきました。

SDGsへの取組み事項を考えるにあたっては、自分たちの事業や顧客、本当に効果的な取組みを考えることの重要性などをご理解いただければと思います。

 

JICQAのSDGsセミナーと関連情報

私たちJICQAでは、ISO認証組織がSDGsの社会的要求に対して効果的に活動するために必要な情報を提供する解説セミナーを開催しております。
SDGsへの取組みのご検討や最新情報の収集、企業活動への展開にぜひご利用ください。


また各省庁のSDGs関連URLをまとめたサイトがありますので、参考までにご覧ください。

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