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お役立ち記事

「PDCAが回らない?」解決する2つのヒントとは?

「PDCAがうまく回っていない」という話をよく耳にします。
PDCAを回すことは、本当に難しいのでしょうか?
この記事では、PDCAが回るための「しくみづくり」と「工夫」についてご説明します。

 

PDCAを“ちゃんと”回せていますか?

「あなたは『PDCA』を知っていますか?」

「もちろん知っている!」という方が多いでしょう。
今やPDCAは、ビジネスシーンで普通に使われる言葉になりました。
あなたの職場でも「PDCAを回そう」というように言われるでしょう。
また、「ISO9001」などの「ISOマネジメントシステム規格」では、PDCAは基本的な考え方となっています。

それではもうひとつ、質問です。

「あなたの職場ではPDCAを“ちゃんと”回せていますか?」

この問いに「イエス」と断言できる人は、どれほどいらっしゃるでしょうか。
たとえばインターネットで検索すると、「PDCAが回せない」といった内容がとても多く出てきます。
また「行動が伴わない、Pだけで終わる」あるいは「Do(行動)はしたがやりっぱなし」といった内容も多いようです。

 

PDCAを回して効果を上げる、2つのポイント

PDCAを回すことは、本当に難しいのでしょうか?

PDCAを上手く回し効果を上げるには

 ① PDCAが回るような仕組みを作る

 ② PDCAを回す工夫をする


というところが重要なポイントです。

この「PDCAが回るしくみづくり」「PDCAが回る工夫」に役立つツールのひとつが、国際規格「ISOマネジメントシステム」です。

 

ISOマネジメントシステム規格とは?

ISOマネジメントシステム規格は「組織のしくみを規格化したもの」です。
「どのようなしくみにすれば、組織がうまく回り成果を出せるか」を、どのような組織にもあてはめられるように体系化したものです。

このISOマネジメントシステム規格は、PDCAの流れに沿った構成で作成されています。
そのため規格が記している順番どおりにしくみを作れば、自然とPDCAを回しやすいしくみになるよう規格が作られているのです。

以下の図をご覧ください。

画像説明文

この図はISOマネジメントシステム規格でもっとも普及している「ISO9001(品質マネジメントシステム)」の構成を表したものです。
(他のISO規格も同様の構成です)

この図からも分かるように、

第4~7章はPlan(計画)
 4 組織の状況
   →要求内容:自社の課題、求められていること、等を把握すること
 5 リーダーシップ
   →要求内容:経営者がリーダーシップを発揮し、方針や適切な責任権限を決めること
 6 計画
   →要求内容:重要課題、各部署等の目標、などを決めて取り組むこと
 7 支援
   →要求内容:課題等や事業への取り組みに必要な人材・インフラ等を整備すること

第8章はDo(実施)
 8 運用
   →要求内容:製品作り・サービス実施に必要な手順・基準等を決め運用すること

第9章がCheck(チェック)

   →要求内容:データ分析・評価、監査、経営者の振返り等を通じ改善点を洗い出すこと

第10章がAct(処置・改善)

   →要求内容:9章で把握した改善点などの改善・再発防止対策に取り組むこと

となっています。
規格の要求内容に合わせ、取り組むためのしくみを作り、運用すると、自然とPDCAを回すことになります。

たとえば「4 組織の状況→要求内容:自社の課題、求められていること、等を把握すること」に対応するしくみとしては
「自社の課題・求められていることは何か?を特定の会議の議題に設定する」
などが考えられるでしょう。

また「8 運用→要求内容:製品作り・サービス実施に必要な手順・基準等を決め運用すること」に対応するしくみとしては
「製品作り・サービス実施に必要な手順・基準等を手順書や作業標準にまとめる」
などが考えられます。

自社にとって取り組みやすいしくみは何か?とお考えいただければと思います。

 

どうやってPDCAを回す?

ではもうひとつの「PDCAを回す工夫」についてはどうでしょう?

よくあるのは「行動が伴わずPだけで終わる」ケース。
Doに至らないケースです。

そして「行動はしたがやりっぱなしのケース」。
Doで止まっているケースです。

これらの原因として

 「P(計画)の目的が不明瞭」

 「Pの目的が詰めきれていない」


などが考えられます。

「何のためにPDCAを回すのか?」「PDCAを回してどのような結果を出したいのか?」がハッキリしていないければ、回しづらくなります。

逆に「目的が明確でしっかりしたもの」であれば、PDCAは格段に回しやすくなるのです。

 

PDCAを回しやすくするには?

ひとつの方法として「PDCAの順番を変えてCからスタートする」という方法があります。

「CAP-Do」という呼び方で、インターネット上ではたくさんの書き込みが見られます。

これらは「PDCA」の並び順をCからスタートさせた「CAPD」とし、さらに「CAP」と「D(Do)」の2つのブロックにして考えよう、というものです。
PDCAが四拍子だとすると、CAP-Doは二拍子のリズムのような感じです。

 

Cから始めるメリットとは

C(Check)からスタートすることで「現状認識ができる」というメリットがあります。
今そこにある問題点を洗い出すことで、取り組む目的が明確になります。

「現状認識を踏まえて対策を考え実行計画を練る」つまり「AとPを続けて行う」ことになります。
Cからスタートして一気にAとPまで進めることで、Pの目的が明確になり、目的と実行計画までがスムーズに進めやすくなります。
これであればDoも実行しやすく、またその結果も確認しやすいでしょう。

結果が確認しやすい、ということは、次のCも行いやすくなります。
このようにしてPDCAサイクルが回りやすくなります。

 

まとめ:PDCAをうまく回すための2つのヒント

1.ISOマネジメントシステム規格の構成を利用して、PDCAを明確にした仕組みを作る

2.PDCAのCに着目して、PDCAを回す目的を明確にする


「PDCAが回らない!」とお悩みの方は、この2点を実行してみてはいかがでしょうか。

 

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