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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 56号 巻頭言

パイオニアとしてのミッション

JICQA 代表取締役社長 菅野良一

 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。去る6月25日に社長に就任いたしました菅野(かんの)でございます。昨年4月に縁あってJICQAに入社し、常務取締役として経営の一端を担ってまいりました。JICQA 入社前は、36年間にわたり鉄鋼会社のエンジニア・研究開発者・技術開発企画スタッフ・研究開発管理者として様々な経験を積んできました。ISOマネジメントシステムとの関わりは初めてですが、新たな視点から、JICQA がお客様のニーズに寄り添い、より一層ご期待に沿えるサービスをご提供できるように最善を尽くします。

 JICQAは日本初の民間ISO認証機関として1992年に創立され、来年で30周年を迎える伝統ある認証機関です。1991年に日本検査株式会社内に設置された「品質システムISO 9000部会」に端を発し、日本鉄鋼連盟の全面的な支援を受けて創立されました。当時日本では、第三者認証制度が整備されていなかったため、まさに手探り状態で準備を進め、海外機関で審査員研修・資格登録を行い、さらにオランダの認定機関から認定を受けて事業を開始いたしました。ISO認証業界のパイオニアとして産業界に貢献し続けてきたのがJICQAです。

 日本全体の認証登録数の推移を見てみますと、2000年代の中ごろから総じて減少傾向を辿っています。お客様におけるマネジメントシステムが整備され、自律的にPDCAが回るようになったこともありますが、企業・組織の変革・進化の駆動力としてISOマネジメントシステムの活用を十分に促せてない認証機関としての力量不足も要因のひとつと認識しております。このような状況の中で、パイオニアであるJICQAのミッションは二つあると考えています。一つ目は、お客様の「価値(=ビジネスの品質)の維持・向上」への貢献、二つ目は、市場環境等の変化を踏まえた、あるいは先取りしたお客様の「価値の創造」への貢献です。

 第一の「価値の維持・向上」については、企業の不適切事案などがメディアで取り上げられる中、お客様のISOマネジメントシステムのリスク管理面での一層の活用に貢献することを目指します。とりわけ、お客様の製品・サービスの品質課題・リスクの早期発見と修正・是正、そして最も重要な「予防」につながる審査に取り組んでまいります。過去公表された不正・不適切事案の多くは、法令・社内規定違反、データ改ざん、検査未実施などであり、長期間継続しているといった共通性があります。このような過去の事案の原因・要因、明らかになった契機、再発防止対策等からしっかりと学んだ高度な審査を通じて、お客様の品質管理レベルの維持・向上に貢献し続けていく所存です。

 第二の「価値の創造」とは、足下さらには今後の市場環境の不透明さを背景に、日々リスクと機会に対峙する経営者のお役に立つこと、お客様の成長を支え続けていくという観点での貢献です。ここで、経営者のニーズ・意識を探ってみますと、「革新・差別化」というキーワードが浮かび上がってきます。(一社)日本能率協会・KAIKA研究所が実施した経営者アンケートによりますと、5年後の経営課題の上位には「ポートフォリオ再構築、新製品・新サービス・新事業」などが並んでいます。このような経営者のニーズに応えていくために、私からJICQAの従業員に対して「お客様の価値の創造」というキーワードを強調しました。審査機関にとって難しい課題ですが、規格が本来意図する要求事項を深く理解した高度な、かつお客様に寄り添った審査を真摯かつ愚直に実践してまいります。

 JICQA は、経営レベルでのPDCAが有効に回り、継続的な改善を通じて着実に目標達成につながる有効な第三者認証サービスを提供し続けます。今後ともJICQAは認証分野でのパイオニアであり続け、お客様、ひいては日本の産業の競争力向上に貢献いたしますので、引き続きのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。

日本検査キューエイ株式会社
代表取締役社長
社長サイン

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