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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 55号 巻頭言

ISOで未来を創る

代表取締役社長
川﨑 博史

コロナ禍に見舞われて早や1年、世界中の人々が悩み、苦しんだ1年でしたが、足下ワクチンの接種がスタートするなど、やや収束に向けての光明も見え始めました。まだまだ不安な状況は変わらないものの、何となくコロナ後の自由でストレスの無い生活にも期待を募らせられるようになってきたように感じます。しかしながらこの度のパンデミックでは、あの10 年前の東日本大震災の時に感じたのと同じ「いかに平凡な日常と言うものがありがたく、いつも当たり前と思っていることが継続しないということが現実に起こり得る」ことを身をもって実感したのだと思います。

加えてこのコロナ禍によって、以前から少しづつ変わり始めていた種々の社会問題が一気に加速し、いろいろなところに歪、軋みが顕在化し始めて来ています。世界中で格差や分断等が急速にクローズアップされてきたのもこう言った影響が大きいのでしょう。政治や社会、産業構造や働き方、様々なことが急激に変わる中、見逃せない大きな変化は人々の価値観の変化なのではないでしょうか。ダイバーシティーといった価値観の多様化は誰もが感じることですが、コロナ禍を経験し、今までのモノやお金といった目に見えるものから、日々のあたりまえの日常、何でもない平凡な生活といったものの価値が改めて見直されているように感じます。最近よく聞く言葉に「ウェルビーイング(Well-being)」がありますが、SDGs の次に人々が目指す概念であると言われています。ウェルビーイングとは文字通り「幸福」を意味するのですが、少し異なるのは「持続的な幸福」を言います。我々企業人にとってのウェルビーイングとは、すなわち安全安心な環境で、やりがいをもって働け、結果として自らの仕事で社会に貢献できる、ということなのでしょうが、何よりもこれが持続するものでなければなりません。

一方で、このコロナ禍の起こる前から、特に如実なのは急激な気候変動が原因の「環境問題」に対して人々の関心が高まりつつあるという点です。最近では米国や中国の動きに呼応するかのように日本も脱炭素社会の実現に大きく舵を切りました。産業界でも鉄鋼業が2050 年のカーボンニュートラルに向けて進み始めました。今や自動車産業におけるEV 化に代表されるような技術の流れも、株高を背景としたESG 投資の活発化等も含め、この流れはもはや止められない大きな潮流となってきたと言えるのではないでしょうか。

そういった意味において我々が担当しているISO 認証もSDGs の17 の目標と169 のターゲットを達成していく上でのこれらを支える重要なツールと言えます。人が社会活動や企業経営を行っていく上での根幹となる組織の仕組みを司るISO 9001、環境への取り組みに資するISO 14001、更には労働安全衛生面での指針となるISO 45001 等々は、直接的、間接的にこういったSDGs の実現に大きく関わっています。すなわち我々JICQA もISO を通してサステナブルな社会と企業を構築するための一翼を担っていきたいと考えております。

ISO は企業の仕組みを整え、結果的により良い会社、強い会社を作るツールであることは言うまでもありません。ただ、社会も企業も根幹を支えるのは人であり、人が生きがいを持って、成長し続けられる環境を作っていく指針にISO がなることを願ってやみません。そしてISO を通して持続的な幸福が感じられるウェルビーイングな社会を構築することに貢献すると共に、我々の後世に憂いなくバトンを繋げられるような明るい未来を創ることに少しでもお役に立てればと思います。

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