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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 53号 巻頭言

『変化に対応、リスクに強い体質を!!』
   - 新たな視点で 品質ISO9001の活用を -

代表取締役社長
川﨑 博史

本年年頭の企業経営者の皆さんの「今年の抱負」に関するコメントで最も多かったのは「変化への対応」でした。

昨今の世の中の情勢は、あらゆる面で変化が多く、しかも突然かつ激烈に発生するケースが多くなっています。昨年の台風15号と19号といい、足下は東日本大震災以来の危機といわれている新型コロナウィルス感染などの脅威が吹き荒れるなど、各企業がその対応に大わらわの状況です。

上記のような想定外の天変地異に加え、米中摩擦等の世界の政治経済の変化、AI/IoT化やビッグデータ化等の情報産業並びにEV化等で100年に一度といわれる自動車産業のテクノロジーの進化、コンプライアンスや企業ガバナンスへの社会の見る目の変化、少子高齢化、働き方改革等の労働環境の変化、加えてSDGsを含めた地球環境への関心や危機感の高まり等々、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化していると言えましょう。このように企業は多様な変化に直面していますが、更にはその企業活動を支える人々の価値観さえも世代の変遷とともに少しずつ変化してきているように思います。

一方、こういった変化には当然のようにリスクが伴うわけで、リスク管理の必要性を痛感するものであります。一般にリスクには、コンプライアンスリスクをはじめ、製造責任、知財侵害、自然災害、事故、経営・財務・人事リスク等数多くのものがあります。先般の大企業で頻発した品質不適切問題等は、まさにこういった潜在的なリスクを含む種々の環境変化に企業体質が追従困難となった結果顕在化した事例と言えましょう。今の時代、これらすべてのリスクに対して、実際に直面した時に適切に対処できるよう業務の質を高めておかねばなりません。このような社会の変化に対応し、リスクに強い企業体質を創るといったニーズに対して、ISOのマネジメントシステムは非常に有効な対処ツールになると考えられます。特に品質のISO9001は、従来は製品の品質を裏付ける規格と理解されている人も少なくないと思いますが、この規格における品質(Quality)とは本来は業務の質を指しており、製品の品質はもとより業務やサービスの質を向上させることを目的としています。すなわち組織の責任と権限を明確にし、業務のPDCAのしくみを整えるといことであり、上記の業務の質を高める強力なツールとなるものです。業務を見える化し、ルールとして標準化し、そのルールを守ってもらう仕組みを作り上げることに他ならないものと考えます。こういった業務やサービスの質の向上へのISO活用の例として、製品を製造していないという理由からこれまで導入していなかった、鉄鋼メーカーの高炉等の最上流のプロセスに品質のISO9001を導入しようという試みがあります。導入の主たる目的は業務やサービスの標準化を進めることによって、世代交代が進み上司や作業者が変わっても組織としての為すべきPDCAの仕組みが失われることの無いようにというものです。この導入の結果、マネジメントの基本である業務の見える化、標準化が大きく進展致しました。

これからの時代は「強いものや賢いものが生き延びるのではなく、変化に対応したものが生き延びる」と言われているように、世の中の変化にいち早く対応し、その変化によっておこる脅威を如何に想定し準備できるか、すなわちリスクに強い企業体質を創ることが従来以上に求められる時だと思います。我々JICQAはそういったニーズにISOを通してお応えすべく、よりお客様の経営に役立つ、質の高い審査を提供して参りたいと思います。

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