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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 52号 巻頭言

ISOで人づくり

代表取締役社長
川﨑 博史

日本社会が抱える課題のひとつに、少子高齢化による労働人口の減少から来る人手不足があり、今やどこのお客様に行っても人手が足らない、なかなか人が集まらないといった話をお聞きします。この状況は今後益々進行し、各企業が自動化やAI化等機械やシステムを活用してこのような状況を回避すべく対策に苦慮しているように見えます。

この傾向は私共JICQAにおきましても同様で、状況は少し違うかもしれませんが、審審査員の高齢化、世代交代に伴う審査員リソースの確保が難しく、審査員不足が当社にとっての喫緊の課題となっています。足下大手企業が定年延長を打ち出したこともあり、尚更とも言えます。一般のもの造りメーカーと異なり、ISO認証機関は審査員を通して審査サービスを売るのが仕事で、審査員はまさに認証機関にとっての商品にあたるわけで、私共にとってより深刻な問題と言えます。

一方で昨今頻発している企業不祥事の問題や、後を絶たない大規模工場の事故や災害等に関し、それらの背景にはコンプライアンス意識の欠如や企業ガバナンスの問題、あるいは企業間競争の激化から来るコストダウン要請や設備の老朽化等いろいろな問題を秘めていると推察されます。しかしながらこれら何れの問題の根底にも、実際に企業活動を行う人材、また工場や設備を動かしている労働力、すなわち「人」に関わるところの要素が多いように思います。

昭和から平成、そして令和と時代が移るにつれ、オイルショックやリーマンショック等いろいろな事件、事象が企業経営を揺さぶってきたわけですが、グローバル化経済の進展とともに企業は生き残りをかけて技術革新とともに合理化、効率化を常に追求してきました。その結果、機械化やシステム化により大巾な人員削減が進み、従来は人の頭数あるいはなかなか機械化しにくい「人」特有の感覚や能力でカバーしてきたことが、いつの日かカバーしきれなくなって、事故やトラブル、あるいは不正も含めて問題として噴出してきているような気がしてなりません。こういった状況において、いかにそういった問題を克服するかは、とにかく高度な技術を活用して問題の芽を徹底的に摘むか、強固な組織や仕組みを整備するとかいった方法が考えられます。仕組みという点では私共が担当しているISOは極めて有効な手段と言えましょうし、人が変わっても上司が変わっても決して揺らぐことの無い強固な仕組みつくりは不可欠な条件ともいえましょう。

一方でISOのもうひとつの重要なメリットに、ISOを通して人が育つ、すなわち「ISOで人づくり」といった視点があると思います。ISOとは、仕事をきちっとやることであり、そのためにきちっとした仕組みを作り、ルールを守って、パフォーマンスを改善していく、そしてこれを自ら身をもって実体験することによって人が鍛えられ成長していくという点です。

世の中「働き方改革」で労働時間の短縮やテレワークの導入など種々の施策が検討されつつあります。JICQAでも会社を上げて「ひとりひとりが生き生きと明るく元気なJICQA」をスローガンに、働きやすい環境作りと人材育成に取り組んでおります。これからの時代に求められるものは、上記のような「人」の能力を高めるための人材育成と、それぞれの「人」が持つ能力を最大限に発揮する環境作りだと思います。そしてそういった場合にも基本は「人を大切にする心」であると確信します。JICQAはこれからも「人を大切にする会社」として、「ISOで人づくり」を基本に、組織の皆様のISOを通した人材育成のお手伝いをするべく邁進してまいる所存にございます。今後ともJICQAを広くご活用頂けますようお願い申し上げます。

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