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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 48号 巻頭言

新たなる四半世紀のスタートに向けて

代表取締役社長
川﨑 博史

 お陰様でJICQA は今年創立25 周年を迎えました。1992 10 月に民間(株式会社)第一号の第三者審査機関として鉄鋼、電機、重機、建設、造船等の多分野の大手企業29 社から出資を受けて設立され、以降25 年間日本のISO マネジメントシステムの成長・発展の歴史とともに歩んでまいりました。あらためて登録組織の皆様はじめ、関係各位のご支援・ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。

 この25 年の間には、ISO 認証を取り巻く環境は大きく変化し、ISO が日本に導入されて以降、品質(Q)・環境(E)マネジメントシステム(MS)を中心に順調に拡大成長してきたマーケットも2006、7 年頃をピークにその後停滞、減少傾向に転じ、その傾向は足下においても変わらない状況にあります。一方で、新しく登場した情報セキュリティーや自動車、航空宇宙MS といったいわゆるセクター規格は順調に登録件数を伸ばしつつはありますが、Q・E の減退を補うにはまだまだ力不足
と言えます。

 これに対し、供給サイドである審査機関に関しても、小さなマーケットであるにも関わらずJAB 認定機関だけで40 機
関、非JAB 認定機関も含めると7、80 機関が鎬ぎを削る状況にあります。しかも足下、審査品質を犠牲にしてまでも「早く、簡単な」審査と低審査価格を武器にマーケットに参入、拡大を続ける機関が複数社現れるなど、一部業界の秩序も乱れつつあり、健全な競争が阻害され、業界の将来的な成長が懸念される状況にあることは、極めて憂慮すべき事態と言えます。

 一方で、産業界に目を向けると、足下大手有力企業を含め、企業不祥事等発生しており、品質・環境事故も後を絶たない等、直接の原因ではないにしても第三者認証制度の信頼性が社会から厳しく問われはじめております。まさに日本のマネジメントシステム第三者認証制度そのものが大きな曲がり角を迎えていると言っても過言ではありません。

 このような厳しい環境の中ですが、JICQA としては、創業当初より、はたまた小生が社長に就任以降は特に、
・常に本家本流、本物を目指していく
・JICQA の製品であるトップクラスの審査品質を築き上げる
・JICQA の強みである良質な顧客を更に増やし、かつ連携を深めていく
といった点に重点を置き、会社運営を行ってきております。

 幸いJICQA は過去の諸先輩の努力もあり、日本の優良企業出身の極めて能力の高い審査員が数多くいますし、過去数度にわたる合従連衡により、他機関には無いあらゆる分野の業種に精通した審査員を擁しています。私は過去の経験から、企業がどうしようもなく苦境に陥った時にも、最後に身を救うのは企業にとっての「製品力」だと痛感しており、これはJICQA にとっては他でもない審査員一人一人の力であると確信しております。

 JICQA が新たなる四半世紀をスタートするにあたり、更に50 年、100 年と存続できる企業へと成長していくべくこれか
らも努力を続けて参りたいと思います。ものの本を読むと、100 年続いた企業は、「正直」「倹約」「勤勉」「陰徳(隠れた善い行ない)」を是とする企業が多く、企業存続の妨げとなる原因としては「無知」「怠慢」であることが多い、とありました。

  JICQA として、これからも厳しい戦いを勝ち抜き、そして日本の産業界に少しでも貢献でき、なおかつ社員が安心して
生きがいを持って働き続けることのできる会社となるべく、そのためには常により良いものを目指し、正しい行いを為し続けていかねばなりません。審査会社にとって永遠の課題である「良い審査とは何か」を限り無く追求しつつ、皆様方のお役に立てる審査機関であるべく精進して参りますので、引き続きご理解とご支援の程よろしくお願い申し上げます。

JICQAに関する各種お問い合わせは下記よりお申し込みください。

  • お問い合わせ電話番号 03-5541-2751 受付時間9時00分〜17時15分(除土日祝日)
  • お問い合わせ
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