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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 35号 巻頭言

本業があってのISO

代表取締役社長
樋口 宗之

このたびの東日本大震災により被災されました会社、社員の皆様さらにはご家族の皆様、被災地域の皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。今更ながら、自然の力の大きさと、それが牙を剥いた時の恐ろしさを噛み締めています。

弊社では、まず、社員とその家族の安否確認を行いましたが、全員の確認に2日間かかりました。直ちにJICQA登録組織様へのお見舞いと情報収集に当たろうとしましたが、極直近に審査が予定されている組織様だけへの連絡に留めました。「審査どころではない。」というのが被災者の方々の気持ちであるのに、全員落ち着いて対応していただきました。ありがたいことでした。

通信手段や道路の復旧の程度を見計らい、リストアップされた登録組織様へのお見舞いと情報収集にあたりました。メインサイトが被災地域にある組織が約 300、その他事業所が被災地域にある組織が約400ありました。担当審査員を中心に組織さまの状況をお聞きし、今後の対応をご相談させていただいていま す。被災状況がまだ十分把握できていない数箇所を含め、約30組織様が、認証維持に課題を残しておられます。

震災の直接被害は、少ないものの計画停電や、福島原発の状況による2次被害的なものもあり、復興の推移を見守らなければ、審査計画ができないというケースもあります。

被災の程度や状況は、千差万別でございまして、厳格なISO審査ルールはあるのですが、あらゆることを想定できるはずもなく、それでもケース検討をしてみました。大半のケースは、審査時期や審査範囲の変更などで登録維持ができます。しかし、甚大な被害をうけられた組織様は、どうするのか?登録期限内に更新審査ができないと登録証は、失効します。なんとかならないのか随分検討させていただきました。

その結果得られた結論は、「審査より復興」でした。本業が復興していないISOって何んなのか? 甚大な被害を受けられた組織様にとって、今最もやらなけ ればならないことは、「復興」以外ありません。「復興」に最大限の注力を行って下さい。ISOは、復興の手段として活用していただくしかないと思います。 効率的な復興に役立てて下さい。認証の維持は、弊社にとっては、重要なことですが、組織様にとっては復興活動が最重要であると思います。一旦失効しまして もISO復興の道はいろいろあり、お手伝いすることができます。ぜひご相談下さい。

JICQAは、今回の災害に対して、会社と社員によ る義援金を日本赤十字社に託しました。戦時にて初めてわかる平時のありがたさを見に染みて感じています。今私共ができるのは直接的には、義援金しかありま せんが、ISOの審査を通してできるだけの協力をさせていただきます。

計画停電を余儀なくされている関東地区は、節電に努めています。事務所で は、厚着をし、廊下照明は、半分以下、エスカレーターは止まり、銀座や渋谷は、暗がりになっています。これがこのまま続くのは良いとは思いませんが、昔に 戻った気分です。レトロな落ち着きが戻っています。考えてみると真夜中まで24時間明かりがついていたり、トイレに行って、温風乾燥や、紙によって濡れた 手を拭くなんてことは、やっぱりいけないことだと思います。人類の思い上がりだと思います。前回にも言いました「もったいない」という美徳を再認識すべき だと思います。

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