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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 32号 巻頭言

今こそISOを活用しましょう

代表取締役社長
樋口 宗之

アメリカの大手証券会社であるリーマンブラザーズ社がサブプライム問題などの影響で倒産したのが、昨年の9月15日でした。早いものでもう1年を過ぎまし た。あれからの厳しい経済状況下における登録組織様の奮闘状況や弊社の苦しい状況につきましては、前号に記させていただきました。日本経済は底を脱したと 思いますが、元のレベルに戻るのは、まだまだ先だと思われます。

ISOの世界でも、直接、間接の経済影響を受け、JAB登録組織の大幅な減少が 続いています。新規登録の減少や、倒産、維持審査中止、更新審査中止などによるISO登録証の返上の増加だけでなく、採算度外視の審査料金安値攻勢による 外資系審査機関への登録替え(転出)増加などがJICQAでも起こっています。そんな中、新規登録や登録移転(転入)により、新しい仲間が増えているのは 頼もしいかぎりです。

JICQAへ他機関から登録移転(転入)される組織様の移転理由は、
(1)役に立つ審査である
(2)毎年同じ審査員で組織の特徴を良く知っており、審査効率が良い
(3)JICQA友の会や、ニュースレターなど情報提供を継続してくれる
(4)JICQA公開研修講座を開いている
(5)審査料金が安い
などであります。

一方他機関に転出される組織様のその理由は
(1)審査料金が高い
(2)まじめに審査しすぎで面倒臭い
(3)他機関の様々な勧誘
などであります。転入よりも転出が増えているのは、現下の経済状況では、ある意味、仕方がないとは、思いますが「良い審査を提供する」という努力に不足が あったのではないかと反省しています。私共は、こういう時期だけにJICQA審査の真価が問われているのではないかと思っています。

JICQAでは、良い審査とは何かを常に追求しています。ISO認証は、国際規格でありますが、自主認証であり、法的に認証を義務化されていないし、行政 的な強制力も受けていません。従って、認証を受けるメリットがなければ、登録組織の方々は、いつでも止めようとされるでしょう。

ISO取得時の 目的やメリットはいろいろあります。入札時に特典が付与されるので、ISOを取得した。客先から取得を強制されたから取得した。又、ステータスシンボルと して、企業イメージ向上にも寄与した等です。このように、ISO登録証そのものにメリットを求めることもできますが、ISO認証を受ける最大のメリット は、組織の継続的改良改善活動の第三者によるチェックであると思います。ISOに基づき日々の仕事のやり方を改善して成果をあげなければ、審査費は、無駄 になってしまいます。JICQAでは、初回審査では、ISOの規格要求事項に適合しているかどうかを重点的に審査しますが、翌年、翌々年の定期審査では、 単に維持できているかをみるのではなく、いかに改善されているか?成果が確実に向上しているか?それらを確実にするシステムが廻っているか?などの有効性 を主に監査します。3年後の更新審査においては、3年間を総括するとともに、維持・改善システムが自走できているかを重点的にチェックします。どの審査で もJICQAは、第3者として、冷静に、組織の改善点の指摘をさせていただきます。そのことが、組織の改善と業績向上に役にたつことを信じて。

登録証の授与式にお見えになる組織の幹部の皆様には、いつも申し上げています。「登録証は、卒業証書ではなく、入学証である。」「これから一緒にISO活動を通じて改良改善を続けていきましょう。」「JICQAは、審査を通じてお手伝いさせていただきます。」と。

JICQAは、苦しい時代だからこそ審査品質をさらに向上し、組織に役に立つ審査が提供できるように努力したいと思っています。登録組織様もこの大変な時期をISOを活用なさって乗り切られることを切に望みます。

JICQAに関する各種お問い合わせは下記よりお申し込みください。

  • お問い合わせ電話番号 03-5541-2751 受付時間9時00分〜17時15分(除土日祝日)
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