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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

JICQA NEWS巻頭言バックナンバー

JICQA NEWS 31号 巻頭言

現下の厳しい経済情勢を反映した登録組織及び認証機関の動き

代表取締役社長
樋口 宗之

JICQAの社長になって9ヶ月あまり、あっという間に過ぎました。1年前と今とでは経済状況はびっくりするほど様変わりしています。登録組織の社長さん から「売上注文が一時6~7割減になった」ということを聞きました。惨憺たる状況になり、企業存亡の危機に見舞われている組織さんがたくさんおられると思 います。ISOの審査登録を行う弊社においても新規登録の減少と登録辞退の増加により今までに経験したことのない厳しい経営環境に見舞われています。登録 辞退(登録中止)の理由のほぼ100%が経済的理由(倒産、赤字)であり、ISO活動は続けたいけれど審査費用が払えないというものです。その組織さんの アンケートに「ISO活動により、企業活動の改善が進み、来年も宜しくお願いします」という文面を数多く見させていただいています。残念でなりません。 私どもには登録組織の経済的支援をすることもできず、登録辞退を拒むことはできません。企業が存続できない場合はどうしょうもないのですが、一時的な登録 辞退である場合は、今までやってこられたISO活動を継続していただきたいと願っています。従来やってこられたマネジメントレビューや内部監査は定期的に 継続され、記録にも残して欲しいと思います。

PDCAを中心とするISO改善活動は、不況の時にこそ力を発揮するものだと思います。景気が回復したら、再度JICQAファミリーに入っていただけたらと願っています。その時の為にもISO活動は継続して欲しいと願っています。

登録辞退の増加の他に登録替えも増加しています。これは認証機関間の移動ですから「入」と「出」があります。JICQAの昨年は、「入」と「出」の差で負 け越してしまいましたが、敗けの理由の大半は非JAB機関を中心とする他機関への流出増であります。「JICQAの審査を受けてこられたのだから私の方へ 移られても審査は大丈夫です。安くて簡単に審査ができます」という売込みを鵜呑みにされたケースがほとんどです。一方、流入は、有難いことに「JICQA の審査を一度は受けてみたい」という向上心が旺盛な方が大半であり、ISO活動により企業価値を共に高めようという方々です。登録替えはその費用が無料で すので「入」「出」ともに、この動きが活発化するのは必至です。

JICQAは、他機関に登録されている組織の弊社への登録替えをお勧めしていま す。QMSはJICQAだけれどEMSは他機関であったりその逆であったり、色々なケースがあります。登録替えを機会にQMS、EMS、ISMS、 OHSAS、AS-QMSなどの2種類以上の統合審査を実施し、審査効率を高める組織も数多くおられます。登録組織のお取引相手や子会社、関連会社で JICQAへの登録替えをお勧めしていただければ大変嬉しく思います。

ISOの新規登録の伸びは、全国的に停滞しています。QMS、 EMSに続き大きな伸びが期待されたISMS(情報セキュリティ)やFSMS(食品安全)は、現下の経済情勢もあり、思うほど伸びていません。あれだけマ スコミなどで騒がれた情報漏洩や、食品偽装の問題が抜本的な解決に至らずにいるのは何故でしょう。日本の文化が性善説をベースにし、まず疑ってかかること をしない国民性にあるのではと思います。オレオレ詐欺は、日本人のお人好しに付け込んだ悪質な詐欺の典型だと思います。ISMSもFSMSも意図的な犯罪 を、完全に防ぐことは出来ませんが、被害は格段に低減できます。人為的ミスは、ほぼ100%防げると思います。マネジメントミスにより、被害が発生した時 に、未然防止策としてのISMSやFSMSの存在を知りませんでしたと言い訳するのは、もう許されないと思います。JICQAでは新しい規格の取得をお勧 めするとともに、各種ISO規格に対応した公開研修講座を開催しています。無料セミナーも是非ご利用下さい。ISO審査活動を通じて少しでも登録組織皆様 の発展に寄与できればと思っています。

ご健闘をお祈りいたします。

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