情報掲載日：2017年07月11日

JICQAは2017年6月15日、情報セキュリティマネジメントシステム（Information Security Management System, ISMS）の国際規格である「ISO/IEC27001:2013／JISQ27001:2014」に基づき株式会社うるま印刷（沖縄県島尻郡、代表取締役社長　呉屋 政彦 様）を認証し、2017年6月27日、登録証授与式をJICQA沖縄事務所にて行いました。

同社の業務は⼤きく2つあり、ひとつは広告制作・印刷及び付帯サービス、もうひとつはビジネスフォーム・事務⽤印刷及び付帯サービス等となっています。機密性の高い 金券、商品券、株主総会資料、決算報告書、名簿、新商品関連のイベントチラシ等、幅広く手掛けられています。
2008年7月10日にISO27001の初回登録をされ、以来9年間にわたって運用されており、今回で3回目の登録更新となりました。

● ISO27001認証取得の経緯と目的について伺いました。
「もともとは製品（印刷物）の品質を保証する目的で、2003年にISO9001（品質マネジメントシステム；QMS）の認証を取得したところからスタートしました。その後、時代の変化と共に近年は個人情報が重要視されていく中で、2008年にISO27001（情報マネジメントシステム；ISMS）へ移行しました。沖縄県内の印刷業は個人情報保護対策として、プライバシーマークの取得が主流ですが、当社は個人情報を網羅した顧客情報の保護対策として、ISMSの構築を選択しました。プライバシーマークでは、金券、商品券など、個人情報以外については情報保護の対象とならないからです」

● 今回のISO27001の構築・運用による効果について伺いました。
「先に述べたように、当社では当初QMSを構築・認証取得し、その延長線上にISMSを構築しました。そうした経緯による相乗効果もあり、ISMSの運用は業務プロセスに沿ったリスクアセスメントを実施することで有効に機能しています。また、情報資産に対するセキュリティー・コンプライアンス遵守の意識の向上も図れています」

● 最後に、今後の抱負についてお尋ねしました。
「今回、3回目の更新審査を終えて、ISMSが有効に機能していることを確認していただきました。情報漏洩や外部からの不正アクセス等に対して、顧客や社会が求めているニーズに現実的な対処をするためにも、今後も積極的に取り組んで参ります」

• 株式会社うるまいんさつ様については、ホームページをご覧ください。

ISO/IEC27001は、企業活動を展開するために、情報資産の漏洩・改ざん・盗難・破壊を防ぐルールを策定し、機密性、完全性、可用性の3つの視点から管理するためのマネジメントシステム規格です。

情報セキュリティマネジメントシステム導入の主要なメリットとして、
◆ 情報資産の重要度、情報セキュリティ上の弱点、改善事項が明確になる。
◆ 情報資産や特定業務の実施における責任が明確になる。
などの社内的なメリットと、
◆ 情報セキュリティ管理及び提供サービスの信頼性をPRできる。
◆ 個人情報保護法に対応できる。
などの社外的なメリットが挙げられます。

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