情報掲載日：2016年12月20日

大手の一貫製鉄所で初となる2015年版への移行

JICQAは2016年11月24日、弊社登録組織の株式会社神戸製鋼所 加古川製鉄所様（兵庫県加古川市、所長：専務執行役員 柴田耕一朗 様）の2008年版ISO9001から2015年版ISO9001への登録の移行を承認し、12月1日に登録証授与式を同製鉄所にて行いました。

株式会社神戸製鋼所 加古川製鉄所（以下、加古川製鉄所）では鋼材（線材、厚板、薄板）の銑鋼一貫生産を行っており、特に付加価値の高い「オンリーワン」製品・技術の創出・育成を進めていらっしゃいます。

加古川製鉄所が初めてISO9001を認証取得されたのは1995年で、以来20年以上にわたり運用されています。
その間、2000年版、2008年版と2回のISO9001規格改正を経験され、さらに今回2015年版へと移行されました。
なお今回の2015年版への移行は、国内大手鉄鋼メーカーの一貫製鉄所としては初めてとなるものです。

長年のISO9001運用を振り返って、ご感想を伺いました。

「1995年にISO9001を取得したことを機に、各部で様々であった品質管理を、品質マニュアルを中心とした管理に統一しました。
その後もISO定期審査やJIS等の公的規格の学習などを通して、お客様から要求される品質レベルや外部環境の変化に素早く対応できる仕組みを構築できたと思っています」

また2015年版への移行にあたって、ご感想や移行のメリットについて伺いました。

「2015年版ではリスク管理や有効性の評価が、今まで以上に要求されるようになりました。
製造業である我々にとって品質レベルの維持向上は重要な基盤であり、日々の活動の中で重点的に取り組んでいます。
活動が計画通りに進み効果を発揮させるために、実効性のある品質管理を具現化したことが、2015年版ISO9001に移行したメリットであると考えています」

最後に、今後の抱負について伺いました。

「今後もISO9001を活用して品質を継続的に向上させ、お客様に選んでいただける会社となることを目指します。
また、加古川製鉄所では熟練者から若年者への技能継承と中堅者の人材育成が喫緊の課題となっています。
業務のPDCAを滞りなく回し、機能継承・人材育成を効率的に進めるため、今後もISOを活用していきたいと考えています」

ISO9001は、品質マネジメントシステム（QMS）の国際標準規格です。
品質マネジメントシステム（QMS）とは、顧客要求事項及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品・サービスを一貫して提供する能力を持つことへの実証や顧客満足を向上させるための仕組みです。

JICQAのISO9001の審査についての詳細はこちら → → →

※無料セミナー「ISO9001の概要」のお知らせ
JICQAではISO9001の概要について、担当講師が平易な言葉でわかりやすく説明する無料セミナーを開催しておりますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。

無料セミナーの内容・スケジュール等の詳細こちら　→ → →

お問合せ先：営業部（TEL：03-5541-2752）