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ISO審査登録・JIS製品認証・GHG排出量検証

日本検査キューエイ株式会社

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〜JFEスチール株式会社西日本製鉄所(福山地区)福島副所長に、認証取得の目的と今後について聞く〜

日本初となる大規模製造所でのISO39001認証を取得、「構内事故減少と地域の交通安全への寄与を目指す」

    

情報掲載日:2015年11月11日

登録証授与式
JFEスチール株式会社
常務執行役員
西日本製鉄所福山地区副所長 福島 裕法 様(左)
弊社代表取締役社長 川﨑 博史(右)

JICQAは2015年9月17日、道路交通安全マネジメントシステム(Road traffic safety management Systems, RTSMS)の国際規格である「ISO39001」に基づき、JFEスチール株式会社西日本製鉄所(福山地区)様(所在地:広島県福山市、所長:渡邉誠 様)を認証し、10月8日、登録証授与式を同社西日本製鉄所福山地区構内にて行いました。

今回の認証取得の目的や今後の抱負について、同社常務執行役員 西日本製鉄所福山地区副所長の福島裕法様に、弊社代表取締役社長の川﨑がお話を伺いました。

(文中敬称略)

交通安全活動のマンネリ化打破を狙う

川﨑
今回の認証取得は日本で初となる大規模製造所でのISO39001の認証取得であり、登録範囲に該当される方も12,000人と大規模であることから、大変注目されています。貴製鉄所で認証取得を目指されたきっかけをお聞かせください。

福島
当製鉄所では毎日3万台あまりの車両が構内に出入りしています。毎年初めに構内の交通安全目標を掲げ、構内の交通事故全般の削減と人身事故ゼロを目標としています。
しかし実績としては毎年20〜30件の事故が発生しています。人身事故もゼロにはならず、毎年同じ目標を繰り返し、活動がマンネリ化していました。何か新 たな視点を入れてマンネリ化を打破し、成果を上げたいと考えていました。そうした中、ISO39001が制定されたことを知った前任の亀山(当時副所長) が、「やってみようじゃないか」と発案し、JICQAに相談したことが始まりです。

川﨑
当時、構内の皆さんの反応はいかがでしたか。

西日本製鉄所福山地区副所長 福島 裕法 様

福島
年初に、今年はISO39001の認証を取得するということを社員に伝えました。これまでISO9001とISO14001の運用経験がありましたので、 皆、マネジメントシステムやISO活動がどのようなものかは分かっていました。しかし同じISOでも「道路交通安全のISO」ということで、一体どうなる のか、戦々恐々としていた面もあったようです。
一方でQMS(ISO9001)やEMS(ISO14001)と比べて「RTSMS」という略称が少々言いづらかったことで、逆にこの規格や活動のことが皆に印象づいたようです。


川﨑
ISO39001の認証取得に向けて、皆さんの道路交通安全に対する意識や関心が高まってきていたのですね。

福島
もともと当製鉄所では、道路交通安全への意識を高めるいろいろな工夫をしてきました。構内を走るすべての車両には、バックミラーの裏側に関係車両の識別用 ワッペンを貼ってあります。守衛が一目で関係車両の識別ができるようにするためのものでしたが、誰が見ても当製鉄所の車両だと分かることから、構内はもち ろん、構外に出ても「地元市民から見られている」という意識をドライバーに持たせる役目も果たしています。最近ではさらに、ワッペンを“一度はがすとバラ バラになるタイプ”のものに換えたことで二度とはがせなくなり、より一層交通事故の抑止力になっています。こうした工夫も含めて、皆の交通安全への関心が 高まっている中で、今回ISO39001の認証を取得しました。タイミング的にも非常に良かったと思います。

構内全体の連帯感が醸成される

弊社代表取締役社長 川﨑 博史

川﨑
ISO39001は「交通事故を減らす」という、非常に目的が明確な規格です。先程福島様がおっしゃったように、ISO39001を交通安全活動の中心に 据えることでマンネリ化を防ぎ、成果が上げることを期待しています。認証取得に向けた活動を通して、皆さんにどのような変化がありましたか。

福島
今回のISO39001認証取得を通して、製鉄所全体で交通安全活動に取り組むという空気が醸成されました。今日、こうして登録証をいただきましたが、登 録証には構内にある関連会社80社すべての名前が載っています。製鉄所全体で認証取得したことにより事務局である環境・防災室には大変頑張ってもらってい ますが、構内にいる12,000人全員が参加しているという意識と連帯感が育ちました。

川﨑
今回の登録範囲には通勤車も含まれています。構外での交通安全活動が地域の理解とつながると良いですね。

自発的な交通安全への意識を高める

福島
地元福山の交通安全にも寄与したいと思います。「あのワッペンを付けた車は交通安全マナーが良い」と地域の皆様から言われるようになれば良いですね。その ためにも、やはり道路交通安全に対する意識をさらに高めることが課題です。それも上から言われてではなく、いかに自発的に意識を高めていくかが大切です。 今回のISO 39001認証取得が、そのための一つのステップとなればと思います。

川﨑
おっしゃる通りですね。上からのやらされ感ではなく、自分たちで自分達の身を守ろうとする意識に目覚めて、自ら進んでする活動が重要です。

福島
例えば構内には交差点がたくさんあります。皆の意識が高まることで「この交差点に信号機が必要ではないか」とか、「もっと停止線を変えるべきじゃないか」 とか、そういった提案がどんどん出てくれば良いと思います。提案が上がってくれば、それを取り入れて直していくのは経営者の責任ですので。そうやってスパ イラルアップして、より安全になっていけばと思います。

(収録:2015年10月8日)


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