2018年7月号
1. リマテック九州様がISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)の第1号認証を取得しました。
JICQAは2018年5月31日、労働安全衛生マネジメントシステム(Occupational Health and Safety Management Systems, OHSMS)の国際規格である「ISO45001」に基づき、リマテック九州株式会社様(本社:大分県臼杵市、代表取締役:矢野真一郎様)を認証しました。JICQAにおける同規格の認証登録第1号です。
6月13日に登録証授与式を同社本社社屋にて実施しました。リマテック九州様は産業廃棄物収集運搬及び処理事業等を主な事業とされています。リマテック九州様は労働安全衛生マネジメントシステムの準国際規格である「OHSAS18001」を認証取得、運用されてきましたが、国際規格であるISO45001の発行に際してISO45001へ移行され、認証を取得されました。
※リマテック九州様に関する情報は、ホームページをご参照ください。
(写真)
リマテック九州様のオフィスを背景に。
右から3番目がリマテック九州株式会社
代表取締役社長の矢野様。
右から4番目がJICQA代表取締役社長の川﨑。
OHSMSとは、従業員やその利害関係者の業務上における労働安全と衛生に関するリスクを適切に分析・管理し、継続的に改善することで、労働災害発生の可能性やそれに伴う経営リスクを低減するための仕組みです。
ISO45001は2018年3月12日にISO化され、Annex SL(附属書SL;ハイレベルストラクチャー)に準拠して制定されました。
ISO9001やISO14001など他のAnnex SL準拠規格と同じ構成になっており、複数のマネジメントシステムを統合した運用が容易にできるようになりました。
今回ISO45001を取得されたリマテック九州様も、ISO14001との統合マネジメントシステムを運用されています。
JICQAのISO45001審査についての詳細はこちらをご覧ください。
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JICQAではISO45001の構築・運用に最適な公開セミナーを開催しております。効果的なISO45001運用を目指される組織の皆様のご利用をお待ちしております。
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担当:営業部 光守(ミツモリ)
TEL:03-5541-2752
2. 2018年版ISO22000が発行されました。
食品安全に関わる国際規格のISO22000について、改訂版である2018年版(ISO22000:2018)が6月19日に発行されました。ISO22000:2018はAnnex SL(附属書SL;ハイレベルストラクチャー)に準拠して改訂されています。その結果ISO9001やISO14001など他のAnnex SLに準拠したマネジメントシステム規格と同じ構成になっており、これらのマネジメントシステムと統合するなど、より効率的な運用が可能となりました。
既に旧版である2005年版(ISO22000:2005)で認証登録されている組織様は、ISO22000:2018の発行から3年以内に移行を完了する必要があります。
なお、JABからは、認定移行審査(JABによる認証機関の事務所審査)を2019年1月以降に開始すると通知がありました。このため、JAB認定シンボル付きの登録証の発行は来春以降となります。それまでは、JICQA登録マークのみを付与した登録証を発行します。
JICQAではISO22000:2018に関する無料セミナーを7月から開催しています。
この無料セミナーは、これから2018年版への移行に取り組まれる組織の方はもちろん、新たにISO22000の取得を検討されている方にもお勧めできる内容です。またセミナー終了後にはご相談会も実施し、皆様のご質問に丁寧にお答えします。
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フードチェーンに関わる、あらゆる組織の方のご参加をお待ちしています。
担当:営業部
光守(ミツモリ)・三浦・川野邉
TEL:03-5541-2752
3. 『JICQAフォーラム(食品業界編)』を開催しました。
JICQAでは、以前開催しておりました『JICQA友の会』を2017年よりリニューアルし、マネジメントシステム運用に役立つ情報発信の場として『JICQAフォーラム』を実施しています。JICQAフォーラムでは業界別などの枠組みで、講演や事例発表など、マネジメントシステム活用のヒントとなるコンテンツをご提供しています。
6月18日にJICQAフォーラム第3弾となる食品業界編を『今、食品業界に求められるものは』をテーマとして、東京・名古屋・福岡の3会場をテレビ会議システムで中継して実施しました。(当日は大阪会場でも予定しておりましたが、大阪府北部を震源とする地震のため急遽開催を中止しました。なおご来場を予定されていた皆様には、事務局より講演資料等を後日お送りしました。)
はじめに、当社審査本部審査第1部理事審査員の川村が、テーマと同じ『今、食品業界に求められるものは』のタイトルで、基調講演を行いました。
次に、特別講演として一般社団法人日本HACCPトレーニングセンター(JHTC)専務理事で株式会社鶏卵肉情報センター代表取締役社長の杉浦嘉彦氏より、『米国食品安全強化法(FSMA)の動きと食品業界が取るべき対応』と題してご講演をいただきました。
最後にJICQAからのプレゼンテーションとして、弊社川村が再び登壇し、『不適合が発生しやすい条項における、審査の着眼点』のタイトルで発表しました。
食品衛生法等が改正され「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理が制度化された直後であり、また食品安全に関わる国際規格「ISO22000」の改訂版発行のタイミングとも重なり、参加された皆様は真剣に耳を傾けていらっしゃいました。
JICQAでは今後もフォーラムの開催を計画しています。次回開催については対象業種やテーマなどが決定次第、ホームページ及びJICQAニュースレターにてご案内します。
(東京会場写真)
JICQA川村審査員による講演の様子。
中継で結んだ名古屋、福岡会場も含めて、
参加者皆様の真剣な様子が印象的でした。
担当:営業部 光守(ミツモリ)・三浦
TEL:03-5541-2752
- ■JICQAニュースレター 2018年7月号 No.246 印刷用ファイル
- PDF形式(740KB)
- 以前発行したニュースレターをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。