2016年1月号
登録組織、申請組織の皆様におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、昨年は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。
2015年の世界では、地球温暖化による自然環境の悪化や大きな自然災害が発生し、フランス・パリでの同時多発テロ、ヨーロッパへの難民の大移動など国際的な緊張が高まり平和が脅かされる事件がいくつも起こりました。日本では、東日本大震災後4年が経過してもいまだ23万名の避難者がおられます。集中豪雨の被害もあり、建物データの偽装もありました。一方で、昨年に続いてノーベル賞受賞者が出、ラグビーW杯での日本チームの大活躍など明るく輝かしい話題もありました。そして年末にはTPPの大筋合意がなされ、日本経済や産業界の今後の動向への不安と期待が高まるところです。
2016年を迎えて組織の皆様は、グローバル経済が進展し大きく激しく変化する世界と日本の経営環境の中で、アジアを中心とした海外への進出、技術力を発揮したものづくりによる挑戦、顧客サービスの一層の充実など、急激な変化や大きなリスクに適切に対応できる組織と仕組みの構築による経営戦略を推進されようとしておられると思います。
組織の皆様が経営を改革・改善されてゆく為に、JICQAは、マネジメントシステム審査、航空宇宙・自動車・ISMS・食品・道路交通安全などのセクター規格審査、JIS製品認証、GHG検証を通して、幅広く寄与してまいりたいと考えております。更に、従来の枠を超えたサービスを提供するカスタマイズ監査事業にも新しいメニューを充実させております。
特に本年度は、品質・環境の2015年版規格改正による移行対応がいよいよ本格化します。JICQAでは、審査や無料・有料セミナーを通して継続・新規登録組織を精一杯サポートしてまいります。どうぞご期待ください。
また、これらのサービスの内容充実・質の向上を図り、組織の皆様のご期待にしっかりと応えて審査登録に関するソリューションプロバイダーとしてお役に立つためにも、JICQAのすべての社員の教育・訓練に引き続き全力で取り組んでまいります。
本年も一層のご理解とお引き立てを賜りたくよろしくお願い申し上げます。
1. 労働安全衛生マネジメントシステムのISO規格(ISO45001)の検討が進みました。
労働安全衛生マネジメントシステムのISO規格の検討状況について報告します。
2014年12月号のJICQAニュースレターで、国際規格案(DIS)が否決され、第2次委員会原案(CD2)として再度、議論が進められることまでお伝えしました。その後、ISOマネジメントシステム規格の共通テキスト(Annex SL)をベースにOHSAS18001等の既存の労働安全衛生マネジメントシステム規格の要素を取り入れて開発を行い、2015年3月にCD2が発行されました。そして、2015年6月にレビューが完了し、コメントが受付されました(約2500件)。現在はそのコメントに基づく検討がなされています。
今後のスケジュールは、2016年1月にDISの発行が予定され、2016年10月にISO45001が発行される目標となっています。
規格開発状況の詳細につきましては、ISO/PC283国内審議委員会事務局仮訳をご確認ください。
検討状況の進捗に応じて改めてJICQAニュースレターで報告させていただきます。
ISO化に先駆けて、労働安全衛生マネジメントシステムの導入及び審査登録を検討されてみてはいかがでしょうか。JICQAの労働安全衛生マネジメントシステム審査は、OHSAS18001規格をもとに実施しており、金属加工業、建設業及び食品加工業等の組織様で約50件の実績があります。JICQAのOHSAS18001審査は、(1)現場での運用を中心に審査を行うことにより、リスク低減に寄与する審査、(2)OHSAS18001だけではなく、ISO14001やISO9001等の他マネジメントシステム規格との同時もしくは統合審査を行うことによる効果的な審査、が特徴で、ご好評を頂いています。
またJICQAでは、ニーズに合わせた下記のセミナーを開催中です。
◆ OHSAS18001の規格概略や審査についての概要が2時間半で効果的にわかる無料セミナー
◆ OHSMS規格要求事項の解説(1日)
◆ OHSMS内部監査員養成セミナー(2日)
詳しくは各ホームページをご覧ください。労働安全衛生マネジメントシステムの認証取得を検討中、または関心をお持ちの組織様は、ぜひご検討ください。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
担当:審査第3部 伊藤、岡根
TEL:03-5541-2756
営業部 小橋、平塚
TEL:03-5541-2752
2. 新規無料セミナー「食品事故事例の対策から見た国際標準(仮)」を2月に開催します。
JICQAは、無料セミナー「FSSC22000におけるフードディフェンスの概要」の内容をバージョンアップし、「食品事故事例の対策から見た国際標準(仮)」として2016年2月に開催します。
昨今、食品関連の事件や事故など、日本国内だけではなく、海外でも多くの事例が報道されています。本セミナーでは、よく知られた事件や事故の報道記事、公開されている報告書など、入手した様々な視点の情報をもとに想定事例として取り上げます。これらの想定事例をもとに、自社で事件や事故を発生させないために、国際標準(FSSC22000、ISO22000及びISO9001)の視点から、何をどのようにすればよいのかを考えるきっかけを作るのがこのセミナーの目的です。また本セミナーは東京にて開催しますが、他の会場(名古屋、大阪、広島、福岡、那覇)でも東京会場開催のセミナーを生中継にて受講することが可能です。
なお、当セミナーの申し込みは2016年1月12日(火)を予定しています。申込み開始はJICQAホームページの各種ニュース・お知らせにてご案内します。
無料セミナー「食品事故事例の対策から見た国際標準(仮)」
対象 | あらゆるフードチェーンの方のご参加、歓迎します。 ⇒ これから食品安全規格(FSSC 22000、ISO 22000等)認証取得に取り組まれる方、または検討中の方 ⇒ 食品事故事例の対策に関心のある組織の経営者・担当者の方 |
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開催日時 | 2016年2月29日(月) 14:00〜16:30(受付開始13:30) |
開催場所 | JICQA公開セミナー東京会場 東京都中央区新富2-15-5 RBM築地ビル7F |
募集人員 | 先着30名様限定 |
応募について | ・ セミナー内容は予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。 ・ お申込は1組織(1社)につき、2名様までとさせていただきます。 ・ お申込が2組織を下回り、公平性の確保が懸念される場合は、セミナー開催を中止とさせていただきます。 ・ 同業の方のご参加は、ご遠慮いただいています。 |
- ◆ 講習内容(仮)
- 1. 当セミナーの意図と概要
- 2. 事故事例の想定状況、原因及び国際基準から見た問題点
- 3. 様々な事故の事例から見えた問題点のまとめ
セミナー終了後(16:30〜)には、無料の相談会も開催します!
本セミナーに関心をお持ちの組織様は、ぜひご検討ください。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
担当:営業部 平塚
TEL:03-5541-2752
- ■JICQAニュースレター 2016年1月号 No.216 印刷用ファイル
- PDF形式(547KB)
- 以前発行したニュースレターをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。