JICQAニュースレター No.330(2025年7月発行)

No.330(2025年7月発行)

1.JICQA役員改選についてご報告いたします。

JICQAでは2025年6月24日に株主総会ならびに取締役会を開催し、役員を改選いたしました。
新たに児島 明彦が代表取締役社長に、菅野 良一が代表取締役相談役に、それぞれ選任され就任いたしましたので、ご報告申し上げます。

弊社 代表取締役社長 児島より ご挨拶

★児島さん

この度社長に就任した児島明彦です。前職では鉄鋼会社で約30年間、技術者としてキャリアを積みました。認証機関という新たな視点から、日本の産業界の発展のために微力を尽くす所存です。

ISOマネジメントシステムの認証制度が日本に導入されてから30年以上が経ち、信頼の証として、また品質を維持・改善する仕組みとして社会に広く普及・定着しています。製品の品質からスタートしたISO規格は、サービス提供も含む事業活動全般の質の管理へと拡大され、幅広い産業分野をカバーしています。さらに、環境や情報セキュリティといった異なる側面にも対応できる規格へと進化・発展しており、その役割と期待は今後ますます高まっていくものと考えています。

このような我が国の認証業界において、日本検査キューエイ株式会社[JICQA(ジックキューエイ)]は、1992年10月に日本鉄鋼連盟と大手鉄鋼会社の支援を受けて、認証業務を事業とする日本初の民間企業として設立されました。当社は、我が国における認証機関のさきがけとして、ISO 9001(品質)、ISO 14001(環境)、ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)の国内で設立された認証機関として第一号登録を果たした歴史を有し、まさに民間主導による認証機関のパイオニアです。現在では品質や環境を中心に、情報セキュリティ、労働安全衛生、航空宇宙、食品安全、自動車産業(IATF 16949)など認証対象を拡大し、さらにJIS認証、温室効果ガス排出量検証、サステナビリティ報告書の第三者検証・保証、その他個別ニーズに応える個別基準を用いた監査など、サービス領域は極めて広範囲に及んでおり、ほぼ全ての産業分野に対応可能です。

当社の特徴のひとつに、審査員の大宗を社員として直接雇用するという、認証業界内でも稀な体制を採っていることが挙げられ、鉄鋼をはじめ非鉄・重工・自動車・建設・電機・化学・情報・金融・サービス・監査法人・防衛省といった様々な産業分野からの出身者からなる審査員が在籍しています。当社の強みは、社員審査員が前職で培った専門的な知識と豊富な実務経験を有する各分野のスペシャリストであり、時間をかけたトレーニングを通じて質の高い審査をご提供できる点にあります。同一の審査員が複数年にわたり審査を担当することにより、お客様に有益な気付きを継続的にご提供し、お客様の業務の質をレベルアップすることに貢献いたします。このように、当社は幅広い規格、社員制度、幅広い人材、質の高い審査、審査の継続性、などの特徴を活かして奥深いサービスを提供し、お客様から信頼性の高い認証機関として評価いただいております。

ISOマネジメントシステムが普及・定着し、お客様の製品・サービスの品質が改善・向上する一方で、我が国を取り巻く内部・外部環境は日々変化し、そのスピードは急激に早まっています。JICQAは、変化する環境下においてリスクと機会の両面に対峙するお客様のニーズや価値に寄り沿って考え続け、引き続きご期待にお応えできるサービスが提供できるように努力を続けてまいります。

今後とも、JICQAをご愛顧、ご活用くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。                                                                                                                                                                                              
日本検査キューエイ株式会社
代表取締役社長                                                                                        児島明彦社長_サイン(和文)

2.【10名様限定製造業経営層向け、品質リスクに備えるための規格活用セミナーを9月12日に開催します

経営者や工場長など、製造業の事業活動を管理運営する皆さまにとって、潜在する品質リスクの把握とその回避のための取組みは極めて重要です。
JICQAでは今年2月、標準化の専門家であり数多くの品質リスク実例をレビューされてきた、ISO/TC 17(鋼)国際議長の寺澤富雄氏を講師にお迎えして、講演『品質リスクへの備え ~規格理解の真価~』を開催し、大変好評をいただきました。
この講演を基にして、製造業の経営者向けに特化したリスク管理セミナーを実施できないか、私たちは寺澤氏と協議を重ねた結果、9月12日に開催できる運びとなりました。
製造業における品質リスクの回避について、概論から規格の活用によるリスク低減の具体的な取組みまで、寺澤氏の豊富な経験と知見に基づくセミナーです。経営者のためのリスク管理のヒントを、寺澤氏ご自身による講義と演習を通して習得いただけます。
できるだけ密度の濃い指導を実現するために、先着10名様限定とさせていただきます。募集枠の追加はございませんので、参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。

品質リスク対応の実践 ~品質不正の真因・規格理解の真価』

     ●日時:2025年9月12日(金) 13:30~15:30
     ●会場:JICQA研修センター東京会場
     ●セミナー内容:
      〔講義〕
       ・品質不正の大半を占める「試験検査の不正」
       ・品質保証体制強化に向けたガイドライン
       ・「不正のトライアングル」
       ・「組織の空気」を変える経営層の役割
       ・規格不適合の防止に向けた規格の読み方 
       ・ISO9001は品質向上とリスク低減に役立つのか
       ・品質設計者のリスクとラインのリスク 
       ・内部監査の有効な実践法;品質不正リスクを評価するヒント
       ・品質問題が起きた際に経営層のなすべき取組み

      〔演習〕
       ・品質リスク対応の事例演習(品質リスクの原因と対策の研究)
       ・質疑応答

★寺澤様
  1. ●講師:ISO/TC 17(鋼)国際議長 寺澤 富雄 氏
        前 一般社団法人日本鉄鋼連盟 標準化センター事務局長
        前 日本検査キューエイ株式会社 運営委員会(公平性委員会)委員
        前 日本産業標準調査会委員
    ●受講料:22,000円(税込み)
    ●募集:10名
    ●お申込みURL:https://www.jicqa.co.jp/seminar/open/quality_risk.html

担当:JICQA研修センター
seminar@jicqa.co.jp

    3. 【再掲】講演のご案内『業務課題把握に必要な業務可視化について~日本ものづくりのためのDX~』〔8月6日/ご参加無料〕

          DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉が世の中に定着しましたが、DXの取組みの成功と失敗の分かれ目は、どこにあるのでしょうか?
          JICQAでは、業務改善支援サービス「KAIZEN FARM」を通じて業務可視化・分析の伴走支援や業務改善セミナーなど、多数の企業で業務改善・改革を支援してきた株式会社シイエム・シイより竹内あゆ美氏(写真)を講師に迎え、DXの土台となる業務可視化の必要性や進め方に焦点を当てた講演会を実施します。
          またJICQAからは、プロセスアプローチの活用による業務課題の見える化について解説を実施します。

          CMC_takeuchi
          1. <講演内容>                                                                         
          2.   1.   業務可視化の必要性    
          3.           ~『中小企業におけるDX推進の実態』調査から考察~
          4.  2.   業務可視化の進め方 

                ※講演内容は予告なく変更となる場合がございます。

                中小規模・中堅の製造業の経営層および経営戦略策定の責任者様に特におすすめの講演です。ご参加は無料です。下記のURLより奮ってご参加ください。                                                                                                                                                          

          【実施概要】

          開催 
           2025年8月6日(水) 14:00~15:00(終了時刻は若干前後する場合がございます)
          参加方法      
           Zoomを使用したWebセミナー形式
          参加費用      
           無料
          お申込みURL      
           https://www.jicqa.co.jp/seminar/webinar/dx-for-monozukuri.html
          お申込み期限   
            8月4日(お申込み多数の場合、期日前に締め切る場合がございます)

          ・資料の事前配布はございません。なお、終了後にかんたんなアンケートをお願いしております。ご回答いただいた皆さまに、資料(PDF)を進呈いたします。
          ・質疑応答はございません。講演内容に関するご質問はアンケートにご記入ください。

          担当:営業部 光守(みつもり)、三浦、山村
          seminar@jicqa.co.jp

          4.〔予告〕真の競争力強化を実現する「XD」アプローチに関する講演の10月開催を計画中です。

                8月6日の講演会(前項の記事を参照)に続き、JICQAでは「ISOマネジメントシステムとデジタル技術の活用による業務改革」をテーマとした講演の開催を企画しております。
                企業がデジタル化に取り組む中で、既存業務の効率化に留まらずさらに発展させるにはどうすべきか。株式会社オーツー・パートナーズより執行役員 デジタルソリューション統括の青木孝綱氏をお招きして、「XD」(=業務改革[X]からデジタル技術活用[D]へ)をテーマにご講演いただく予定です。デジタル技術をあくまで手段としてとらえ、「業務プロセスの抜本的な見直しによる業務改革を起点とすることで真の競争力強化が実現する」という考えのもと、業務プロセス見直しの方法論や成功事例を交えた実践的な解説をお話しいただく予定です。

                講演内容(予定)

                      ・デジタル化を目的化することの課題
                    ・自社の将来像から逆算して進める「XD」アプローチとは
                      ・「XD」アプローチ実践のポイント
                      ・業務改革の成功事例紹介  ほか

                ※上記内容は企画段階のものです。今後講演内容は変更となる場合がございます。

                開催日(予定):2025年10月17日(金)

                詳細につきましては、決定次第ニュースレターおよび当社ホームページにてご案内いたします。
                DXに取り組む企業の経営陣・管理職の皆さまには、ぜひご期待いただければと思います。

                担当:営業部 光守(みつもり)、三浦、山村
                eigyoseminar@jicqa.co.jp

                【特記】上記トピックス2.3.4のセミナーにつきましては、同業他社やコンサルティング機関など、業界関係者さまのご参加は固くお断り申し上げます。
                    (お申込みいただいてもご参加をお断りする場合がございます)


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